週末の夜、ひとりでゆっくり映画を観る時間って、ちょっとしたご褒美ですよね。
仕事で疲れた頭と心を、映画で少しだけ休ませてあげましょう。
今回おすすめしたいのは……、
『アイアン・ジャイアント』です。
「アニメ映画で感動できる作品を観たい」
「大人でも楽しめるアニメ映画の名作を探している」
そんな人に、ぜひ観てほしい一本です。
見た目は巨大ロボット。
しかも、少年とロボットが仲良くなる王道のアニメ映画です。
ところが、この映画、大人になってから観ると妙に刺さる。
テーマは「自分が何者になるのか」という、かなり人生寄りの話なんです。
特に仕事や人間関係で疲れていると、
ラストに込められたメッセージが、かなり胸に響きます。
『アイアン・ジャイアント』は大人にこそ観てほしいアニメ映画
『アイアン・ジャイアント』は1999年に公開されたアメリカのアニメーション映画です。
監督は後に『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』を手がける、ブラッド・バード。
長編アニメーション初監督作ながら、今ではアニメ映画の名作として語られる一本です。
舞台は1957年、冷戦時代のアメリカ。
主人公は、メイン州の小さな町で暮らす9歳の少年ホーガースです。
ある夜、ホーガースは森の中で巨大なロボットを発見します。
それが、名前の通り鉄でできた巨大な存在、アイアン・ジャイアント。
体は巨大なのに、どこか子どものように純粋。
ホーガースとジャイアントの奇妙な友情が、ここから始まります。
なぜ『アイアン・ジャイアント』はアニメ映画の名作なのか
① 巨大ロボットなのに、とにかく優しい
最初に驚くのが、ジャイアントのキャラクターです。
身長何メートルあるのか分からないほど巨大なのに、
ホーガースと一緒にいる姿は、まるで大きな子ども。
人間の言葉を覚えたり、ホーガースの真似をしたり。
巨大な体とのギャップが、とにかくかわいいんです。
「巨大ロボットが街を破壊する映画かな?」と思って観ると、
いい意味で完全に裏切られます。
ジャイアントが本当に欲しかったのは、
戦う相手ではなく、ただの友達だったんです。
② 少年とロボットの友情が、ちゃんと大人にも刺さる
ホーガースはジャイアントを怖がるのではなく、少しずつ友達として受け入れていきます。
ジャイアントが何者なのか分からなくても、
「こいつは悪いやつじゃない」と自分の目で判断するんです。
大人になると、どうしても肩書きや評判で人を判断しがちですよね。
「あの人はこういう人だから」
「会社ではこういう立場だから」
そんな先入観を、9歳の少年があっさり飛び越えてしまう。
この単純さが、疲れた大人には意外と効くんです。
③ SF映画としても意外と本格的
『アイアン・ジャイアント』は、感動するだけのアニメ映画ではありません。
冷戦下のアメリカを舞台にしているため、
「正体不明の巨大兵器」に対する大人たちの恐怖が物語を動かします。
ロボットを見た政府側は、友好的な存在とは考えません。
「巨大な兵器なのではないか?」
「敵国が送り込んだ秘密兵器なのではないか?」
そんな疑念が膨らみ、ジャイアントは次第に追い詰められていきます。
つまり本作は、少年とロボットの友情だけではなく、
「知らないものを恐れる人間」まで描いているんです。
『アイアン・ジャイアント』少しネタバレ:大人になった今だから泣ける理由
ここからは映画の重要な展開に触れます。
まだ観ていない人は、先に本編を観るのがおすすめです。
ネタバレを表示する
ジャイアントは自分が「兵器」だと知ってしまう
物語の途中、ジャイアントは自分の中に眠っていた戦闘能力を見せます。
ホーガースが持っていたおもちゃの銃に反応し、
ジャイアントの目が赤く変わって攻撃してしまうんです。
さっきまでホーガースと遊んでいた優しいロボットが、
一瞬で巨大な戦闘マシーンへ変わってしまう。
ジャイアント自身も、自分が何者なのか分からず怯えます。
「自分は悪いやつなのか?」
そんな不安を抱えたまま、森の中へ逃げてしまいます。
ここが、この映画のかなり重要なポイントです。
生まれつき与えられた能力と、
自分がどう生きるかは別の話なんですよね。
軍隊に攻撃されたジャイアントが、戦闘マシーンになる
その後、軍隊はジャイアントを発見します。
攻撃を受けたジャイアントは、自分を守るために戦闘モードへ移行。
圧倒的な火力で軍隊を蹴散らしてしまいます。
ホーガースたちはジャイアントを止めようとしますが、
政府側はジャイアントを危険な兵器だと判断します。
そして最悪の判断が下されます。
核ミサイルによってジャイアントを破壊する。
ところが、ミサイルの標的はジャイアントだけではありません。
ロックウェルの町そのものが、核爆発に巻き込まれてしまう状況になります。
「なりたい自分になる」
ここでホーガースがジャイアントに伝えた言葉が、この映画の核心です。
ジャイアントは、自分が兵器として作られた存在だったとしても、
その運命に従う必要はありません。
自分が何者なのかを決めるのは、
生まれや能力ではなく自分自身です。
ジャイアントは町を救うため、核ミサイルに向かって飛び立ちます。
そして最後に、ホーガースから教わったヒーローの名前を思い出す。
「スーパーマン」
ジャイアントはミサイルに体当たりし、町を救います。
巨大な鉄の体は爆発に巻き込まれ、ジャイアントは消えてしまう。
ここは、何度観ても胸にくる場面です。
ただし、この映画は完全な悲劇では終わりません。
数か月後、ホーガースのもとにジャイアントのネジが届きます。
その夜、ネジがひとりでに動き始める。
ジャイアントは生きていた。
そして、世界のどこかに散らばった部品が少しずつ集まり始めるんです。
最後に映し出されるのは、ジャイアントの頭部。
その表情が、ほんの少し笑っているように見える。
「また会える」
そう思わせてくれる、最高に優しいラストです。
『アイアン・ジャイアント』は「隠れた名作」を探している人におすすめ
「有名なアニメ映画はだいたい観た」という人にも、本作はおすすめです。
ディズニーやピクサー作品とは少し違った、
洋画ヒューマンドラマとしてのアニメを楽しめます。
派手な映像だけで押してくる作品ではありません。
少年とロボットの友情、戦争への恐怖、
人間が勝手に貼り付ける「善悪」というラベル。
それらが86分というコンパクトな時間の中にギュッと詰まっています。
「アニメ映画の隠れた名作を観たい」なら、かなり狙い目の一本です。
こんな気分の人には『アイアン・ジャイアント』が刺さる
仕事で「自分って何なんだろう」と思ったとき
仕事を頑張っているのに評価されない。
周りと比べて、自分だけ取り残されている気がする。
そんな夜には、ジャイアントの物語が効きます。
ジャイアントは、自分が何のために作られた存在なのかを知ります。
それでも最後に選んだのは、
「与えられた役割」ではなく「自分がなりたい自分」でした。
これ、会社員にもかなり刺さる話だと思うんですよ。
人間関係にちょっと疲れたとき
ホーガースは、周囲がジャイアントを怖がっても、自分の目で相手を見ます。
「巨大だから怖い」ではなく、
「一緒にいて優しいから友達」と判断する。
大人になるほど難しくなる、シンプルな人付き合いです。
人間関係で疲れた週末に観ると、
「もっと単純に人を見てもいいのかもな」と思わせてくれます。
とにかく泣けるアニメ映画を観たいとき
「アニメ映画感動ランキング」などで作品を探している人にもおすすめです。
ただ、本作は最初から泣かせにくるタイプではありません。
前半は少年とロボットのやり取りに笑って、
中盤から少しずつ不穏になっていく。
そして最後に、ジャイアントの選択を見届ける。
この積み重ねがあるから、ラストで感情が一気に持っていかれます。
『アイアン・ジャイアント』はSF映画としても面白い
「感動するアニメ映画はちょっと苦手」という人も大丈夫です。
『アイアン・ジャイアント』には、ちゃんとSF映画としてのワクワクがあります。
宇宙から落ちてきた巨大ロボット。
謎に包まれた正体。
巨大ロボットを追う政府組織。
さらにジャイアントが戦闘モードへ変形するシーンは、
巨大ロボット好きなら普通にテンションが上がります。
SF映画のおすすめを探している人にも、
ぜひ候補に入れてほしい一本です。
ただし、最終的に心に残るのはロボットの強さではありません。
「強いからヒーローなのではなく、誰かを守ることを選んだからヒーローになった」
そこが、この映画の一番カッコいいところです。
今夜『アイアン・ジャイアント』を観るべき人
結論から言うと、今の自分に少し自信をなくしている人に観てほしいです。
仕事で怒られた。
人間関係で疲れた。
頑張っているのに結果が出ない。
そんな日に、難しい映画を無理して観る必要はありません。
86分のアニメ映画で、少年と巨大ロボットの友情を眺める。
それだけでも十分です。
でも最後まで観終わったとき、
「明日ももうちょっと頑張ってみるか」と思える。
『アイアン・ジャイアント』には、そんな不思議な力があります。
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※上映時間は約86分。週末の夜にも観やすい作品です
まとめ|『アイアン・ジャイアント』から学ぶ、社会人の生き方
『アイアン・ジャイアント』は、ただのロボットアニメではありません。
ジャイアントが最後に選んだのは、
「自分は兵器だから戦う」という運命ではありませんでした。
「自分がなりたい自分になる」という選択です。
これって、仕事でも人間関係でも同じなんですよね。
「会社から求められている自分」
「周囲から見られている自分」
そんな役割だけで、自分自身を決めなくていい。
ジャイアントが兵器としての能力を持ちながら、
最後は誰かを守るために力を使ったように。
持っている能力よりも、
その能力を何のために使うのかが大切なんだと思います。
社会人的に言うなら……、
・会社の評価だけで自分の価値を決めない
・人の噂より、自分の目で相手を見る
・自分の得意なことを、誰かを助けるために使う
・たまには「なりたい自分」を思い出す
こんなところでしょうか。
まあ、毎日こんな立派に生きられたら苦労しないんですけどね(笑)。
アニメ映画おすすめの一本を探しているなら、
『アイアン・ジャイアント』はかなり自信を持って推せます。
特に、子どもの頃にロボットやSF映画にワクワクした大人には刺さるはずです。
泣いて、ちょっと笑って、最後には少し前向きになれる。
そんな映画を週末に一本。
では、また!


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