週末の夜、ひとりでゆっくり映画を観る時間って、ちょっとしたご褒美ですよね。
仕事で削られたメンタルも、映画1本くらいで少し回復しておきましょう。
今回おすすめしたいのは、
『ルックバック』です。
心に残る感動作を探しているなら、
『ルックバック』はかなりおすすめしたい一本です。
しかも、普通の長編映画よりかなり短い。
忙しい社会人でも、週末にサッと観られる作品です。
でもね、短いから軽い映画というわけじゃないんです。
漫画を描くことが大好きな少女と、
ひとりで漫画を描いていた少女。
2人の出会いから始まる物語が、
「好きなことを続ける意味」や「誰かと出会う意味」を静かに突きつけてきます。
『ルックバック』は、こんな気分の人に観てほしい
先に結論から言うと、
『ルックバック』は「最近、何のために頑張っているのか分からない」人に刺さります。
仕事では、頑張ったからといって必ず評価されるわけじゃない。
人間関係も、こちらの思い通りにはいきません。
そんな日々を過ごしていると、
「自分が好きだったものって、なんだったっけ?」と思うことがあります。
『ルックバック』が描くのは、そんな気持ちに近い物語です。
大げさなセリフで泣かせる映画ではありません。
だからこそ、観終わったあとにじわっと効いてくる。
映画『ルックバック』あらすじ(ネタバレなし)
主人公は、小学生の藤野。
クラス新聞に漫画を掲載するほど絵を描くのが得意で、
自分の才能にもそれなりの自信を持っています。
ところが、ある日から状況が変わります。
不登校の同級生、京本の描いた漫画が、
藤野の漫画と一緒にクラス新聞へ掲載されることになったのです。
京本の絵を見た藤野は、その圧倒的な画力に衝撃を受けます。
「自分のほうが絵が上手い」と思っていた少女が、
自分よりはるかに絵が上手い相手と出会ってしまう。
ここから、藤野の人生が大きく動き始めます。
『ルックバック』の面白さは、
ただ2人の友情を描いているだけではないところです。
「絵を描く」という一つの行動が、
人と人をつなぎ、その後の人生まで変えていきます。
原作は『チェンソーマン』でも知られる藤本タツキの短編漫画。
アニメーション映画として、漫画とはまた違う感情の動きが伝わってきます。
なぜ『ルックバック』は感動するのか
① 「好きだから続ける」が、こんなに切ない
『ルックバック』で強く描かれているのが、
「好きなことを続ける」という感情です。
藤野は漫画を描くことが好き。
京本も絵を描くことが好き。
でも、好きなだけでは苦しい瞬間もあります。
自分より上手い人を見れば、才能の差を感じる。
頑張っているのに、思うような結果が出ないこともある。
これって、仕事でも同じなんですよね。
同期が先に評価されたり、
後輩に仕事の能力で追い抜かれたり。
「自分なりに頑張ってきたのに」と思う瞬間は、誰にでもあります。
『ルックバック』は、そんな自分と誰かを比べてしまう苦しさを、
漫画を描く2人の少女を通して描いています。
② 「誰かとの出会い」が人生を変える
藤野と京本は、最初から仲良しだったわけではありません。
むしろ藤野は、京本の才能を知ったことで自信を失います。
それでも2人は出会い、漫画を描き、同じ時間を過ごしていく。
その時間が、藤野にとっても京本にとっても大きな意味を持っていきます。
人生って不思議なもので、
何気なく出会った人が、その後の自分を変えることがあります。
仕事で知り合った人。
学生時代の友人。
たまたま隣の席になった人。
その人と出会っていなければ、
今の自分はなかったかもしれない。
『ルックバック』は、そんな「人との出会いの価値」を改めて考えさせてくれます。
③ 約1時間なのに、映画を1本観た満足感がある
社会人にとって、映画を観る時間って意外と貴重です。
仕事から帰って、ご飯を食べて、風呂に入って。
気づいたらもう寝る時間。
「3時間の映画は、ちょっと今日は無理だな……」
そんな日もありますよね。
そんなときに『ルックバック』はちょうどいい。
短い作品なのに、観終わったあとにはしっかり余韻が残ります。
「短編映画だから物足りない」という感じではありません。
むしろ余計なものを削って、感情だけを残したような作品です。
アニメ映画なのに、大人ほど刺さる理由
「感動する映画を探しているけど、アニメはあまり観ない」
そんな人にも、『ルックバック』はおすすめできます。
もちろんアニメ映画として素晴らしい作品です。
ただ、本質はもっと普遍的な人間ドラマにあります。
才能の差に悩むこと。
誰かに認められたいと思うこと。
好きなことを続けること。
大切な人との時間を後から振り返ること。
どれも年齢を重ねるほど、身近になってくるテーマです。
だからこそ、20代後半から40代くらいの社会人が観ると、
子どもの頃とは違った感情が出てくると思います。
「感動する邦画」を探している人におすすめしたい理由
感動する邦画を探すと、実写のヒューマンドラマを思い浮かべる人が多いと思います。
でも、アニメーションだからこそ表現できる感情もあります。
『ルックバック』は、その代表格です。
心に残るアニメ映画の名作を観たい人にも、
『ルックバック』はかなりおすすめです。
さらに、実写とはひと味違う人間ドラマを楽しみたい人にもぴったり。
派手な展開より、登場人物の感情をじっくり味わいたい。
そんな人にも、かなり相性がいい作品です。
感動するアニメ映画のランキングを眺めて、
どれを観るか迷っているなら、まず『ルックバック』を選んでもいい。
派手な展開より、観終わったあとに残る感情を大切にしたい人向けです。
『ルックバック』の感想・レビュー|大人になってから観ると余計に響く
個人的に一番響いたのは、
「自分がやってきたことには、ちゃんと意味があったのかもしれない」と思わせてくれるところです。
仕事をしていると、成果だけを見てしまいます。
売上が上がった。
評価された。
昇進した。
そういう分かりやすい結果がないと、
「自分は何もしていない」と感じてしまう。
でも、誰かと過ごした時間や、
自分が夢中になったことは、数字には残らないんです。
『ルックバック』は、その「目に見えないものの価値」を強烈に感じさせてくれます。
泣ける映画を探している人にもおすすめですが、
単純に「泣けるから観てください」という作品ではありません。
観終わったあと、自分の過去を少し振り返りたくなる。
そんなタイプの感動作です。
ここからは『ルックバック』のネタバレ|観終わった人向け
ここからは映画の重要な展開に触れます。
まだ観ていない人は、先に本編を観るのがおすすめです。
ネタバレを表示する
藤野は、京本の圧倒的な画力を知ったことで、一度は漫画を描くことをやめようとします。
ところが、京本と直接会ったことで状況が変わります。
2人は漫画を通じてつながり、一緒に作品を描くようになります。
その後、京本は美術大学へ進学するため、藤野のもとを離れます。
藤野は漫画を描き続け、京本も自分の道を進んでいく。
ところが、ある日、京本が大学で起きた事件に巻き込まれ、命を落としてしまいます。
藤野は大きなショックを受け、漫画を描くことさえやめてしまいます。
「もし自分が京本と出会っていなければ」
「あの日、漫画を描いていなければ」
そんな後悔を抱えたまま、藤野は京本の家を訪れます。
そこで藤野は、かつて自分が描いた4コマ漫画を京本が大切に飾っていたことを知ります。
その漫画は、2人をつないだ最初のきっかけでした。
さらに物語では、藤野が別の選択をしていた世界が描かれます。
もし藤野が漫画を届けに行かなかったら。
もし京本と出会っていなかったら。
そんな「別の人生」を想像することで、藤野と京本が出会った意味が浮かび上がります。
最後に藤野は、再び漫画を描き始めます。
京本がいなくなったから終わるのではなく、
京本と出会ったからこそ、もう一度描き始める。
ここが『ルックバック』の大きなポイントだと思います。
過去を消すことはできない。
それでも、その人と過ごした時間まで消えるわけではない。
だから藤野は、もう一度ペンを取る。
『ルックバック』が仕事で疲れた大人に残すもの
『ルックバック』を観終わったあと、
「明日から仕事を頑張ろう!」と単純に思う必要はありません。
むしろ、少し立ち止まっていいと思います。
藤野が漫画を描くことを一度やめても、
最後にはもう一度ペンを取ったように。
仕事でも、何かを続ける理由を見失うことがあります。
そんなときは、結果ではなく、
「自分がなぜ最初に始めたのか」を思い出してみる。
これが『ルックバック』からもらえる、ちょっとしたライフハックです。
「最近、仕事が面白くない」ではなく、
「そもそも自分は何を面白いと思っていたんだろう?」
そう考えるだけでも、見えてくるものはあるかもしれません。
仕事で疲れた週末に、重たい映画を3時間観るのはちょっと大変。
そんな夜こそ、『ルックバック』はちょうどいい一本です。
短い時間で観られて、観終わったあとにはしっかり余韻が残る。
「感動する映画 邦画」を探しているなら、
今夜は『ルックバック』を選んでみてください。
※約1時間で観終わります
まとめ|『ルックバック』は、忘れていた「好き」を思い出させてくれる
『ルックバック』は、ただ泣けるアニメ映画ではありません。
誰かと出会ったことで人生が変わること。
好きなことを続けることの意味。
そして、過去に戻ることはできなくても、
過去にあった時間まで消えるわけではないこと。
そんな大切なことを、漫画を描く2人の少女を通して教えてくれます。
社会人として疲れていると、
「結果を出さなきゃ」「頑張らなきゃ」と考えがちです。
でも、藤野と京本の物語を観たあとなら、
「自分が好きだったものは何だったかな?」と考えてみたくなる。
それだけでも、週末に『ルックバック』を観る価値はあります。
社会人的に言うなら……、
・他人の才能を見て、自分を卑下しすぎない!
・結果が出ない時期にも、やってきたことを無駄だと思わない!
・たまには「好きだったもの」を思い出してみる!
仕事の評価は上司が決める。
でも、自分が何を好きだったかまで上司に決めてもらう必要はありません。
まあ、好きなものを思い出した結果、
「やっぱり休日は昼まで寝たい」になっても、それはそれでいいんです(笑)。
『ルックバック』は、そんなふうに少しだけ肩の力を抜かせてくれる映画です。
感動する邦画を探している人。
心に残るヒューマンドラマ映画の名作を観たい人。
そして、アニメ映画の名作をまだあまり観ていない人にもおすすめします。
週末の夜、スマホを置いて約1時間。
たまには、何かを一生懸命好きだった頃の自分に、
「まだ忘れてないぞ」と会いに行ってみてください。
では、また!


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