祝祭の裏に潜む狂気!フォークホラー映画『ミッドサマー』を超簡単に解説【感想・レビュー】Part.049

2025/05/22

スリラー ホラー

t f B! P L
Midsommar

作品情報

  • 公開年:2019年
  • 監督:アリ・アスター
  • キャスト:
    フローレンス・ピュー(ダニー)
    ジャック・レイナー(クリスチャン)
    ウィリアム・ジャクソン・ハーパー(ジョシュ)
    ウィル・ポールター(マーク)
    ヴィルヘルム・ブロングレン(ペレ)
  • 上映時間:148分(ディレクターズカット版は約171分)


あらすじ(※ネタバレなし)

主人公・ダニーは、家族を悲劇的な事故で失い、心の傷を抱えたまま恋人クリスチャンたちと共にスウェーデンの奥地で行われる“夏至祭”に参加することに。
白夜の中で繰り広げられる美しくも奇妙な祝祭。最初は牧歌的で好意的だった村人たちの行動は、やがて常軌を逸したものへと変化していく…。
楽園のように思えた村で、彼らを待ち受けていたものとは?

映画『ミッドサマー』感想|ここがスゴイ!見どころ3選

① 青空の下に潜む「白昼夢」のような恐怖

ホラーといえば暗闇や夜の恐怖を思い浮かべるかもしれませんが、『ミッドサマー』は違います。舞台は、白夜が続くスウェーデンのとある村。昼間のまぶしい光がずっと続く中で、狂気的な儀式が淡々と進行していく様子は、まるで悪夢を見ているかのよう。美しすぎる風景が逆に不安をかき立て、じわじわと迫ってきます。美しい映像美と不穏な空気が、見事なコントラストを生んでいます。

② 目を奪われる祝祭と衣装の美術センス

登場人物たちが迎える村の「祝祭」は、一見すると牧歌的で、花に囲まれ、とても平和に見えます。しかし、淡々と行われる儀式、歌やダンスには、生気を感じさせない不気味さあります。全員が同じ服を着て、同じ動きをするその姿は、まるで洗脳された意思を持たないロボットのようです。刺繍や装飾、細部にまで凝った美しい衣装などが、この映画の異質な魅力を際立たせています。

③ 現代人が背筋を凍らせる「共同体」の異常性

村人たちの行動には明確なルールがあり、それは彼らにとっては「普通」のこと。そこに滞在する主人公たちは戸惑い、違和感を抱きながらも、次第にその世界に取り込まれていきます。古代の因習と共同体の結束、外部者に対する閉鎖性は、現代社会に生きる私たちが一番ゾッとする部分かもしれません。ホラーでありながら、人間関係や社会の構造そのものを問いかけてくる深みがあります。

こんな人におすすめ!

  • ただ怖いだけじゃなく、芸術性のあるホラーを求めている人
  • アリ・アスター作品(『ヘレディタリー』など)が好きな人
  • 精神的にゾッとする体験をしたい人
  • フォークロアや異文化、儀式に興味がある人
  • 「自分探し」や「人間関係の再構築」をテーマにした映画が好きな人

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映画『ミッドサマー』まとめ

『ミッドサマー』は、伝統的な昔から伝わる儀式、因習の不気味さをうまく表現しています。整いすぎて美しい村で行われる奇妙な儀式という対比がさらに不気味さを出しています……。

この作品を見ると怖い話や、都市伝説を思う出してしまう。日本の田舎にも不気味な風習とか因習があったように、人間が考える事なんだから、これと近しいことをしている地域も絶対あっただろうなーと想像をしてしまいます……。

子孫繁栄とかそういうことを考えた時に、生き残っていくためには仕方がないのかなーというところもありつつ、結局は心霊なんかより、人間の本性が一番怖かったみたいな映画です。一味違った怖さを求めたい時にぴったりの作品です。今週末あたり観てみてはいかがでしょうか?

では、また!

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映画、音楽、ゲーム、マンガ、あとはたまにガンプラ、そしてやっぱり猫が好き(犬も好き)。好きなものだらけのインドア派。

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